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七草粥

正月7日。

この日の朝食は七草粥でした。

いつもは朝はパンばかりなので、これが和食にかわるだけで新鮮。

昨年末から年明けてもなお、とても寒い朝が続いていましたので、あたたかいお粥さんで、身も心もホッとしました。

 

さて、七草粥は「お正月明けに疲れた胃をいやし、一年の健康を願って食べるもの、五穀豊穣も祝うもの」と小さい頃から聞いております。

この七草を早春に摘むことはむかしからあったようです。能楽の曲の中でも「二人静」という曲には、正月七日に奈良・吉野にある勝手神社の神前に供えるため“菜摘みの女”が七草を摘んでいるシーンが登場します。神事の一つでもあるのですね。(実は能楽にはちょっとだけ詳しいので、ちょこっと豆知識を披露しちゃいました、読んで頂いて有難うございます!)

 

イベントにのっかって、買物や雰囲気をワイワイ楽しむことも、時には良いことだと思います。

でも時にはまじめに考えて、むかしから伝わる風習には、自然とともに生きている実感を得て、健康面でも理にかなった、たいせつな行事なのだと感じます。そして、季節を感じる食べ物、行事(イベント)は、日常生活を豊かにし、健康な心身のエッセンスだと思っています。