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4月2日は世界自閉症啓発デー

毎年4月2日は国連総会(H19.12.18開催)で「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)と決められました。4月2日から8日は発達障害啓発週間として、世界の人々が自閉症をはじめとする発達障害について知って理解をしていくための活動が行われています。

この啓発活動の一環で、京都タワーがブルーにライトアップされます!(4月2日、3日)

 

自閉症をはじめ発達障害は、ひとりひとり個性が違います。言葉のやりとりが難しい人や、食べられる物の偏りがある人、周囲の雑音ふくめ全ての音を聞き取ってしまう人、光がまぶしすぎるという人、水に触れると痛く感じる人などもおられます。体の動かし方がぎこちなかったり、何かに集中すると止まらない人もおられたり。

こうしたことで日常に生活がしづらいことが障害となっています。

 

知的障害をともなわない「高機能自閉症」の方もおられます。大学を卒業して一般企業に就職してから今まで何となく感じてきた生きづらさが顕著になって...うつ状態になったり精神疾患を発症したりなどの二次障害といわれる状態になることもあります。

 

一見すると困っているふうには見えないかもしれないです。逆にいうと「困った人」と思われがちですが、そう思われることで「困っている人」になってしまい、これが「障害」となってしまいます。生まれつきの脳発達の何らかの異常が原因と考えられていますが、まだまだ原因はわからないらしく、生まれもった個性・特性であることを、私たちは知って理解していきたいです。決して育て方やその人自身に問題があるのではないのです。周りの間違った知識や思い込みは、どんどん障害となって、生きづらい社会を生み出してしまうのです。

 

自閉症をはじめ発達障害の人が医療機関に通院したり、障がい福祉サービスを受けているのは、自閉症や発達障害が病気だからではありません。上記のようなことで二次障害で起きた病気に対して心身の快復をめざしたり、障害の個性・特性をもちながら社会で生活しやすい方法を学んだり工夫を習得したりしておられます。まだまだ、障害のある人が周りに合わせて生きていく社会なのだな...と感じることがあります。知識の啓発、理解が広まっていけば、誰もが暮らしやすい社会になっていくのだろうと思っております。