
2025年9月13日(土)
長五小地区コミュニティ協議会福祉部会の今年度1回目の勉強会がありました。
今回のテーマは「お口いきいきハハハの歯」。
地区にあって、たろすけの利用者さんもお世話になっている内藤歯科医院の内藤先生がお話くださいました。
(上の写真は、福祉部会の勉強会の様子です)
この勉強会の後の時間と場をお借りしまして、たろすけの令和7年度地域連携推進会議を開催しました。初めての開催です。コミュニティ協議会福祉部会のいつものメンバーにも地域連携推進会議の構成メンバーになってくださっており、日ごろから地域の方々との交流にご協力いただいております。
この日は、たろすけの利用者さんも会議の構成メンバーとして参加してもらいました。地域のお祭りなどにも積極的に参加して、自分の生活だけではなく地域の住民さんのために、地域でもっとみんなが暮らしやすいようにという思いを抱いてもらっている利用者さんです。このような場に参加するのは初めてのことで、めっちゃ緊張したと思います。という私自身も、日ごろ顔なじみのある方々ばっかりの会議なのに、初めてのことで緊張しちゃいました。
ということで、下の写真!! 焼肉食べ放題に、参加した利用者さんと私とで、緊張ほぐしのお疲れ様会です!
利用者さん、初めての焼肉をお店で焼きながら食べる経験&焼肉食べ放題。すごく喜んでくれて、よく食べてくれて、ものすごく楽しくしてくれて、私もすごくうれしかったです。思えば入居当初は人を信じられないところからのスタートで、一緒に電車乗って通院同行の道中なんかも、一言もしゃべってもらえないほどの利用者さんだったのですが、いまや、焼肉食べ放題でワイワイできる仲となりました。これも、地域の住民さんたちのあったかい雰囲気での交流の場があることも大きいです。今回の歯科の内藤先生にも、歯の治療のことで親身になっていただき、治療以外の日にお話を聞きに行ったこともありました。人を信じられること、地域社会で安心と希望をもって暮らすということは、グループホームの中での支援だけで成り立つものではないと思っています。
話が長くなりますが、先日、ご近所さんどうしの会話に交じる機会があり「どこどこの家、最近、雨戸が開けっ放しで、電気はついてないみたいだし心配、何か知ってる?」「あそこはご高齢の一人暮らしだから、こんな暑い時はエアコンの室外機が作動しているかも気にしておかなきゃね」「散歩がてら気にして見ておくわ」といった内容でした。たろすけのことも「最近、あの利用者さん見かけないけど大丈夫?」と聞いてくださる方もいます。グループホームに限らず、地域のみんなが助け合ったり、気にかけあったり、どこどこにちょっと気になる人が住んでいてね・・・という何気ない気にかける気持ちが重なり合うことで、安心できる居場所であり、住みやすい地域になるのだと思いました。
グループホームの地域連携推進会議は、グループホームは閉鎖的になりがちだから外部の目を入れてサービスの質の担保をしようというのが、なんというか世の中の流れで義務化になった大きな理由のようなのですが、私は、なんかちょっと違うかなあという個人的な思いを抱いている一人なのかなって思うのです。そもそもグループホームって「ふつうに住む家」であって、サポートが必要な人がサポートを受けやすいように生活する場であり、ひとりじゃないから安心できる「すぐ近くに人がいる安心感」があるから良いんです。その「人」はスタッフとは限らず、利用者さんという人が一緒にいるから安心できるのだと思うんです。家なのでプライベートも守られて、自分の居場所があって、自分の生活を自分で組み立てていける、そういう「家」がグループホームなのだと思うのです。でも、一般的に「ふつうの家」って、そんなに外部の目を入れて質を担保しようと会議をすることがあるのかなって。困った時、困ってそうな時に、ご近所さんなり行政なり、学校の先生や、病気の人がいたら訪問診療なり看護師なり・・・状況に応じて、いろんな人たちが助けにきてくれると思うのですけれど。グループホームも同じで、会議をしなくたって、相談員さんや行政の担当の方々などが定期的に利用者さんに会いに来られますし、訪問看護さんも利用者さんの訪問もあります。ご近所づきあいはゴミ捨てひとつとっても交流の機会ですし、地域とのつながりって自然にそうなっていくものなんかなって思うんですけれど。一部、昨年にニュース報道でも取沙汰された不正みたいなことをしたり、障がいや個々の特性のことや病気のことの知識やスキルが足りないまま支援にあたってしまうことで不適切な支援になってしまうホームがあるから、義務化になっちゃったのかなと思わざるを得ません。「介護=きつい」と思われがちで働きにくる人が不足したり、どうしても働いている人は低賃金にならざるを得ないような介護福祉業界の現実もあったり。あらあら、日ごろ思うことが湧き出してきちゃいました。辛抱強くここまで読んでいただいた方々には感謝いたします、ここまで読んでいただいた方とは、ちょっとどこかで談話したいくらいです。
ただただ、地域連携推進会議を開催して良かったと思うのは、こういう場があったおかげでグループホームのこと、たろすけのことを、「もっとよく知ることができて良かった」という感想をいただけたことです。義務化だから開催するのではなく、より地域のみなさまに知ってもらって意見も知恵もいただいてもっと住みやすいホームにしよう、地域に貢献できるホームになれるようにしよう、という思いは一層強くなりました。今後も尽力してまいります。
【グループホーム(共同生活援助)の地域連携推進会議とは】
・令和7年度から年1回以上の開催が義務化されました。
・地域と事業所が連携することにより、「利用者と地域との関係づくり」「地域の人への施設等や利用者に関する理解の促進 」「施設等やサービスの透明性・質の確保 」「利用者の権利擁護」を目的として、事業所と地域の住民さんや関係者を含めた外部の方を構成員としています。